公開:2020年06月09日
素敵な思い出をデジタルデータに!8ミリフィルムをダビングしてDVDに保存する方法
- # DVD# ダビング# デジタル化# 8mm
8mmフィルムという言葉を聞いて、どんなことを連想されますか。
アナログだけど懐かしくなる映像、昭和の古き良き時代の映画などをイメージするでしょう。学校行事やイベントを8mmで撮影した懐かしい思い出がよみがえってくるかもしれません。
自分で8mmを撮影したことがある方なら、撮影した8mmフィルムを押入れの奥にしまい込んでいる可能性もあります。8mmフィルムは手元にあるけど、映写機がなかったり壊れていたりすると、再生できないと思われていませんか。映写機がないからといって、あきらめないでください。8mmフィルムの保存状態が良ければ、ダビングして再生することは可能です。8mmフィルムをダビングすれば、当時の懐かしい思い出をよみがえらせることはできます。
8mmフィルムとは
8mmというと8mm映画を連想する人が多いと思いますが、8mm映画は8mmフィルムに映像を記録した映画のことです。8mmというのはフィルムの幅を意味します。普通の写真や商業映画に利用されるフィルムが35mmなので、かなり小さなサイズだということがわかると思います。
8mmフィルムにも規格があり、次の3種類があります。
- ダブル8
- スーパー8
- シングル8
ダブル8
90年ほど前にアメリカのコダックという会社が作った規格で、アメリカでレギュラー8と呼ばれています。
ダブル8 は8mmフィルムという規格に分類されますが、実際は16mmです。撮影に使う際には半分の8mmだけを使い、使い終えたらフィルムを反転させて半分で撮影します。
撮影し終わったら16mmの幅を半分にカットして、2本のフィルムを1本につないで8mmフィルムになるわけです。両面を合わせた撮影時間は約4分です。
スーパー8
スーパー8は、日本のコダック社が作った規格で、実際のフィルムの幅が8mmという点がダブル8 と異なります。
8mmフィルムは端のところに一定間隔で穴が空いていますが、スーパー8はダブル8よりも2まわりほど小さいのが特徴です。穴が小さくなることで、画像の面積は約1.5倍の広さになりました。
またフィルムの走行速度は、それまでの1秒間あたり16コマから18コマへと改善されました。ダブル8 は半分を使い終わるとひっくり返すため感光するリスクがありましたが、スーパー8はひっくり返さずにそのまま撮影に使用できます。
シングル8
シングル8は日本の富士写真フイルムという会社が作った規格で、スーパー8と同じ時期に発表されました。基本的にスーパー8と同じ規格なので、スーパー8を使用できる映写機で上映することが可能です。
ただしフィルムの素材が異なるので、シングル8で撮影する場合には専用の撮影機材を使う必要があります。撮影した後はフィルムを巻き戻す必要がありますが、1枚のフィルムに2回撮影し、映像を重ね合わせる二重露光という撮影ができるのが特徴です。
8mmフィルムの劣化について
8mmフィルムは保管する場所や方法に注意しないと、劣化のリスクが高くなります。劣化は湿気により引き起こされ、これを加水分解といいます。こうなるとフィルムはベタベタになり溶けて、剥がせなくなります。この状態で何もしなければすぐにカビが発生し、他のきれいな8mmフィルムにもカビは発生していきます。当然のことですが、カビが生えた8mmフィルムを再生することはできなくなります。
8mmフィルムの劣化を防ぐには、気温や湿度が一定で風通しのよい場所へ保管する必要があります。さらに定期的に再生機で巻き戻しをすると劣化を防止できます。
このようにすれば8mmフィルムの劣化を防げますが、手間がかかりますし、常に注意を払うのはなかなか骨の折れることです。現代はさまざまな家電が普及して、家の収納スペースは確保するのは難しい状況にあります。8mmフィルムやその再生機を保管する収納スペースが確保できないご家庭は多いと思います。8mmフィルムを保管し続けるのは簡単なことではないでしょう。
8mmフィルムをダビングするメリット
テクノロジーの進歩により、8mmフィルムのアナログ映像をダビングできるようになりました。なぜダビングするのだろうと思われるかもしれませんが、8mmフィルムをダビングすることには次のようなメリットがあります。
- フィルムの劣化を防いで保存できる
- さまざまな方法で再生できる
- コピーが可能になる
- 収納スペースをとらない
フィルムの劣化を防いで保存できる
8mmフィルムは時間の経過により劣化するリスクがありますが、DVDなら劣化を防止して保存できます。
8mmフィルムは湿度の高い場所への保管を避けなくてはなりませんが、DVDは湿度の影響を受けにくいので保管場所に心配する必要はありません。
さまざまな方法で再生できる
8mmフィルムは映写機がなければ再生できませんが、DVDにダビングするとDVDプレーヤーやパソコンで再生できます。また、ダビングしたDVDをデータ化すればスマートフォンやタブレットでも再生して視聴できるのです。ご家族と一緒に懐かしい映像を気軽に楽しめるようになります。
コピーが可能になる
8mmフィルムをDVDへダビングすると、映像がデジタル化できます。デジタル化したデータは編集したりコピーしたりということが簡単にできるのです。懐かしい映像をきれいに編集したり、コピーして友人や知人へ配布したりと楽しみの幅が広がります。
収納スペースをとらない
DVDは8mmフィルムより薄型なので、保管場所に幅は必要ありません。本数が少なければ収納スペースを気にせず、どこへでも保管しておけます。
自分で8mmフィルムをダビングする方法
一般的な方法としては、8mmフィルムを映写機で再生して、その映像をビデオカメラで撮影するという方法です。この方法では映写機を用意する必要があるので、映写機が壊れていたり持っていない場合は入手する必要があります。
映写機を新品で購入するとかなり高額ですが、オークションサイトなどの中古品なら安く購入することが可能です。ただし、安いものは動作確認されていないので動くかどうかわかりません。動作確認してある映写機は1万円~2万円ほどで購入できますが、中古品とはいえそれなりの出費は覚悟しなければなりません。
映写機で再生された映像をビデオカメラで撮影すると、どうしても映像の質は低下します。また映像がちらつくという現象が起こってしまいます。
テレシネコンバーターという機器を使用すれば映像の質の低下を修正できますが、この機器を購入しなくてはなりません。なおテレシネコンバーターを使っても、映像の質の低下は完璧に修正できないので注意しましょう。
8mmフィルムのダビングはプロにお任せ
技術の進歩により、8mmフィルムをデジタル化し懐かしい映像を楽しめる時代になりました。自分で8mmフィルムをダビングする方法はありますが、映像化するのにコストや手間がかかったり、映像の質が低下したりというデメリットがあります。
これらの問題をクリアしたのが、カメラのキタムラが提供している、写真・ビデオのダビング・デジタル化・データ保存・復元サービス「思い出レスキュー」です。
思い出サービスの「8mmフィルムのDVD保存」ではダイレクト方式により高画質の映像をDVDへ保存できます。シングル8、スーパー8、ダブル8(レギュラー8)の8mmフィルムが対象です。8mmフィルムの映像を劣化させないでダビングしたい方は、カメラのキタムラの「8mmフィルムのDVD保存」サービスの利用をご検討してみてはいかがでしょうか。
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