/更新:2023年7月3日 公開:2021年08月13日
SDカードを修復するには?データが読み込めないときの復元方法を紹介!
- # 写真# 復旧・修理
SDカードは写真や動画の保存に欠かせないアイテムです。ところが、「認識しない」「読み込めない」といったトラブルが突然発生する場合があります。大切なデータが消えることを想像して慌てる方もいるかもしれません。
必要以上にSDカードを抜き差ししたり、自己流の処置をしたりすると、状況が深刻化する恐れがあります。故障したときの症状や対処法を把握していれば、適切な対応ができるでしょう。そこでこの記事では、SDカードが故障する原因と修復方法を紹介します。
SDカードが故障したときの症状
SDカードが故障するときには、いくつかのサインが現れます。今まで正常に使えていたのに急に不具合が生じると焦るかもしれませんが、落ち着いて状況を確認することが大切です。ここでは、SDカードが故障したときの主な症状を紹介します。
認識しなくなる
SDカードをパソコンやスマホに挿入しているにもかかわらず、全く反応しないケースがあります。また、SDカードは認識しても中身が読み込めないといった不具合もよくある症状です。
このような症状が出たときは、別のSDカードを挿入して、認識するのかどうかを確かめましょう。通常通り読み込めるのであれば、パソコンやスマホの問題ではなくSDカード自体が故障していると考えられます。
エラーメッセージが表示される
SDカードを挿入した途端、エラーメッセージが表示されることがあります。「カードが破損しています」「このSDカードは使えません」「フォーマットしますか?」といったメッセージが主な例です。
また、画像や動画のサムネイルは一覧に表示されているのに、中身を開こうとすると「写真がありません」という表示が出る場合もあります。このようなメッセージが現れたときは、なんらかの原因でSDカードが故障しているケースがほとんどです。
SDカードが故障する原因
SDカードの故障の原因には「物理的障害」と「論理的障害」の2種類があります。物理的障害はSDカード自体にダメージが加わって故障するケースで、論理的障害はSDカードが壊れてなくとも内部のデータが破損することです。ここでは、SDカードが故障する原因を5つ紹介します。
1.折れ曲がりや落下による破損
SDカードは小さく薄いため、パソコンやスマホから抜き差しする際に折れ曲がってしまうことがあります。また、物との接触や落下も破損の原因のひとつです。
特に、金属製の接触部分(端子)は非常に繊細で、傷が付くと認識や読み込みができなくなります。「SDカードを裏表逆に挿入する」「強い力で抜き差しする」といった誤った使い方もダメージを与える原因となるため注意しましよう。
さらに、何度も抜き差しを繰り返すことで摩擦が生じて端子が消耗し、正常に認識しなくなるケースもあります。ちょっとした衝撃が故障につながることを念頭に置き、SDカードは丁寧に扱うよう心掛けましょう。
2.水没
水没が原因で故障する場合もあります。具体的には、「飲み物をこぼす」「雨に濡れる」「洋服のポケットに入れたまま洗濯する」「SDカードを装着したスマホをプールやトイレに落とす」といったケースです。
水没はSDカードをショートさせ、接続部分を焼損する恐れがあります。また、SDカードを濡れた状態のまま放置すると錆びることがあるため、十分な注意が必要です。
3.静電気や過電圧
SDカードは静電気に弱い部品でできており、静電気の影響でデータが破損する恐れがあります。静電気対策済みの製品が数多く登場していますが、完全に防げるわけではありません。
また、パソコンやスマホに常時接続しているSDカードは過電圧の影響を受けやすいのが特徴です。落としたり水没させたりといった心当たりがなくても、静電気や過電圧が原因で、知らぬ間にSDカードが読み込めなくなっているケースがあります。
4.書き込み回数や使用期間の限界
SDカードは長期保存には不向きな消耗品です。書き込み回数に上限があり、無限に使えるわけではありません。同じSDカードを長期間使用することで寿命が訪れ、データが消えたり認識しなくなったりすることがあります。また、放置して通電しないのもデータが消失する原因のひとつです。
SDカードは2年から3年で寿命を迎えるともいわれており、目で見て分かる損傷がなくても、予期せぬトラブルが発生する恐れがあります。
5.論理的障害
SDカードの使用中に内部のファイルが破損してデータが読み込めなくなることがあります。「データを書き込んでいる途中でSDカードを抜いた」「SDカードを装着した機器のバッテリーが切れて強制終了した」といった誤った使い方が主な原因です。
このようなケースでは内部に記録しているデータがダメージを受けているため、カードの外観から原因を特定するのは難しいでしょう。
SDカードの修復方法
読み込めなくなったSDカードに対しては、いくつかの修復方法を試してみましょう。完全に復元できない場合もありますが、修復方法の種類と正しい流れを把握することが大切です。自分でできる方法とプロに依頼する方法があり、自分にとって最適な手段を検討しましょう。ここでは、SDカードの修復方法を紹介します。
SDカード以外の機器を確かめる
SDカードが読み込めないのは、パソコンやスマホ、デジカメといった他の機器に原因があるかもしれません。SDカードが故障したと判断する前に、不具合が起きていないか確認しましょう。
中には、パソコンやスマホを再起動するだけで改善するケースがあります。また、パソコンで読み込めなくてもスマホやデジカメといった別の機器で認識するのであれば、SDカードではなくパソコンに原因があると考えられるでしょう。
SDカードを認識しないときの対処法を公式サポートページに掲載しているパソコンのメーカーもあります。修復方法を試す前に、一度確かめるとよいでしょう。
フォーマットする
フォーマットとは、SDカードの中のデータを初期化することです。フォーマットすることで破損したファイルシステムが正常に戻り、再びSDカードが使える場合があります。
ただし、保存していた動画や画像は消えてしまうため、「フォーマットしますか?」とエラーメッセージが表示されても慌てて「はい」を選ばないように気を付けましょう。他の方法を試せば修復できたはずのデータが完全に消える恐れがあるためです。
特に重要なデータではない場合や保存しているデータ自体がない場合には、フォーマットを試してみてもよいでしょう。パソコンやスマホ、デジカメのフォーマット機能を利用すれば初期化できます。
データ修復ソフトを使う
フォーマットとは、SDカードの中のデータを初期化することです。フォーマットすることで破損したファイルシステムが正常に戻り、再びSDカードが使える場合があります。
ただし、保存していた動画や画像は消えてしまうため、「フォーマットしますか?」とエラーメッセージが表示されても慌てて「はい」を選ばないように気を付けましょう。他の方法を試せば修復できたはずのデータが完全に消える恐れがあるためです。
特に重要なデータではない場合や保存しているデータ自体がない場合には、フォーマットを試してみてもよいでしょう。パソコンやスマホ、デジカメのフォーマット機能を利用すれば初期化できます。
業者に修復を依頼する
パソコンの操作が苦手な方や自分で作業する時間がない方は、業者のデータ修復サービスを利用するのがおすすめです。
データ修復専門の業者だけでなく、写真用品店チェーンやSDカードの製造会社、家電量販店がサービスを提供しているケースがあります。業者によってサービスの内容や費用、申し込み方法が異なるため、事前にリサーチすることが大切です。
修復ソフトと業者どちらがいい?
修復ソフトを使って自分で復元を試みる方法と業者に依頼してプロに作業してもらう方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。修復方法を決定する前に両者の特徴を理解し、自分にとって利点が大きい方法を選ぶとよいでしょう。ここでは、修復ソフトと業者のメリット・デメリットを紹介します。
修復ソフトのメリット・デメリット
修復ソフトのメリットは、フリーソフトを使えばコストをかけずに作業できることです。また、一連の流れを全て自分で行うため、都合のよいタイミングや自分のペースで作業を進められます。
一方、フリーソフトは欲しい機能を備えていない場合が多く、思うように修復できないことがあるのがデメリットです。無料で使えるのは一部の機能だけで、追加料金がかかることもあります。操作が複雑なソフトを使うと、なかなか作業が進まなかったり、誤操作によって状況が深刻化したりするケースも考えられるでしょう。
業者のメリット・デメリット
業者に依頼するメリットは、フリーソフトを使って自分で作業するよりも修復できる可能性が高い点です。「大切なデータを保存しているから失敗できない」という方は、プロに任せたほうが安心できるでしょう。自己判断で取り返しのつかない事態が起こるのを防げます。SDカードを預けるだけで、作業時間がかからないのも大きなメリットです。
一方、業者に依頼する際に費用がかかる点がデメリットとして挙げられます。ただし、自分で修復作業をする場合も、機能が充実した有料ソフトを使用するのであれば購入費用が必要です。
SDカード修復はカメラのキタムラに相談しよう!
カメラのキタムラでは、デジカメやパソコンで読み込めなくなったメモリーカードから画像を修復する「データ復旧サービス」を提供しています。SDカードの修復でお困りの方は、ぜひカメラのキタムラをご利用ください。ここでは、「データ復旧サービス」の内容について詳しく紹介します。
諦めずにまずは店頭へ
データの復旧を諦めたり自分で修復を試みて状況を悪化させたりする前に、まずはお近くのカメラのキタムラにご相談ください。修復できたデータは、CDまたはUSBメモリーに書き込んでお渡しします。(SDカード自体を修理するサービスではなく、100%修復できるとは限りません)
価格はデータの大きさによって異なりますが、税込17,000円(2024年7月時点)※より受け付けています。仕上がりの目安は約1か月です。詳しくはお近くのお店にお問い合わせください。
あらゆるメディアを受付中
カメラのキタムラの「データ復旧サービス」では、SDカード以外にもさまざまなデジタルメディアを受け付けています。受付可能なデジタルメディアは以下の通りです。その他のデジタルメディアの修復をご希望の方は、お近くの店舗にお問い合わせください。
- SDカード
- miniSDカード
- microSDカード
- コンパクトフラッシュ
- スマートメディア
- xDピクチャーカード
- USBメモリー
まとめ
SDカードが故障すると、データを認識しなくなったりエラーメッセージが表示されたりします。慌てて自己流の処置をするのではなく、故障の原因や正しい修復方法を把握して、適切に対処しましょう。
自分で修復作業をするのは不安という方は、業者に依頼するのがおすすめです。カメラのキタムラでは、さまざまなデジタルメディアの修復に対応する「データ復旧サービス」を提供しています。お困りの方は、一度お近くのお店にご相談ください。
※記事の内容は記事公開時点での情報です。閲覧頂いた時点では商品情報や金額などが異なる可能性がございますのでご注意ください。
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