公開:2021年07月16日
miniDVをダビングするなら今!思い出が失われる前に保存する方法をパターン別に解説
- # VHS(ビデオテープ)# DVD# ダビング# デジタル化
家の片付けをしていて、懐かしいminiDVを発見したという方もいるのではないでしょうか。思い出の映像が詰まっている可能性があるため、「もう一度見たい」「中身を確認してみたい」と思いながらも、再生できるデッキが壊れて見られない、そもそもデッキがない、とお困りの方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、miniDVをダビングする方法をわかりやすく紹介します。miniDVを他のメディアにダビングすることで、忘れていた思い出を再び楽しめるでしょう。子世代の方にとっては、親世代が大切にしまっていた思い出をよみがえらせるという楽しみも加えられます。DVDに保存すれば、テープの劣化により映像が失われる心配もありません。
今こそminiDVダビングのタイミング!
miniDVとは、1990年代から2000年代にかけて使用されていた小型ビデオカメラ用の記録テープです。それ以前に使われていた8ミリビデオやVHS-Cに比べてかなりコンパクトで画質も良かったため、家庭用として広く普及しました。
miniDVに録画した思い出を残したいのであれば、今こそダビングのタイミングです。ここでは、ダビングをおすすめする理由について解説します。
理由1.miniDVを再生できる機器が生産されていない
一世を風靡したminiDVですが、現在ではほとんど使われていません。DVDやメモリーカードのような新たなメディアの登場に押され、2000年代後半にminiDVの再生機は生産を終了しました。
良い状態でminiDVを保管していたとしても、デッキがなければ再生できません。手元にあるデッキが壊れてしまえば、新しいものを手に入れるのは難しいでしょう。
理由2.miniDVは年々劣化する
miniDVに記録されている情報は経年劣化によって、いずれは消えてしまいます。磁気テープの寿命は30年といわれていますが、理想的な環境で保管した場合の数字です。家庭で保管すると温度や湿度の影響を受けやすく、10年ほどが目安といわれています。破損したり、カビが生えたりする恐れもあるでしょう。
理由3.DVDにダビングすれば場所を取らない
miniDVはコンパクトとはいえ、厚みがあります。DVDはminiDVよりも薄いため、保管する際に場所を取りません。また、DVDにダビングすれば、家族や友人にプレゼントすることも可能です。どこか家の奥に収納しっぱなしにせず、テレビやパソコンでいつでも映像を楽しめるところにしまっておけます。
【miniDVのダビング|自分でやる】DV再生機が作動する場合
miniDVを自分でダビングする場合、DVの再生機が必要です。DVの再生機とは、撮影時に使ったデジタルビデオカメラやminiDV用のデジタルビデオデッキを指します。ここでは、DVの再生機が作動する場合のダビング方法について簡単にご案内します。パソコンを使うかどうかで用意するものも異なります。
パソコンを持っている場合|パソコンに保存してDVDに保管する
パソコンを持っている場合、miniDVの情報をパソコンに保存しましょう。USB接続ビデオキャプチャーを使用すれば、miniDVの映像をデータとして取り込み、パソコンに保存できます。一度保存すれば、DVDに焼いたり編集してSNSにアップしたりできることが特徴です。まずは以下のような機器を準備しましょう。
- miniDVテープ
- miniDV再生機
- USB接続ビデオキャプチャー
- パソコン(専用ソフトもインストール)
機器の準備が済んだ後は、ダビング前に専用ソフトをパソコンにインストールします。インストールができたら、miniDVの再生機器とパソコンをつないでダビングを開始します。
パソコンがないor操作が苦手な場合|USBメモリやSDカードに保存してDVDに保管する
パソコンがなかったり苦手だったりする場合には、miniDVの情報をUSBメモリやSDカードに保存します。この方法では、パソコンがなくても使える「PC不要タイプ」のビデオキャプチャーが必要です。具体的には、以下の機器を準備しましょう。
- miniDVテープ
- miniDV再生機
- PC不要タイプのビデオキャプチャー
- 記録メディア(USBメモリやSDカードなど)
記録メディアはビデオキャプチャーに直接差し込みます。あとはビデオキャプチャーとminiDV再生機をつなぐだけです。miniDVテープを再生してビデオキャプチャーで録画すれば、映像はデータ化されて記録メディアに保存されます。
ただし、保存した映像を大きな画面で見たり、DVDにしたりするにはパソコンが必要です。パソコンが使えないのであれば、業者に依頼したほうが時間も費用もかからずに済むでしょう。
【miniDVのダビング|自分でやる】DV再生機がない場合
miniDVのダビングには再生機が必要です。再生機を持っていない方が自分でダビングしたいのであれば、再生機をレンタル、もしくは購入しなければなりません。自分で作業すると安く済むと考えがちですが、レンタルや購入の費用を考えると、業者に頼むより高くなるかもしれません。
DV再生機をレンタルする
DV再生機はレンタルも可能ですが、注意点が2つあります。
ひとつ目は、miniDVにはSPモード、LPモード、HDVモードという3種類の記録方式があり、レンタル機材がダビングしたいminiDVに対応していないとダビングできないことです。
費用対効果があまり良くない点も覚えておきましょう。3泊4日や1週間といった返却期限があるレンタルでは、多くの方が「期限内にダビングを終わらせたい」と考えるのではないでしょうか。従って、レンタル中はダビングにかかりきり、という状況になるかもしれません。
DV再生機を購入する
DV再生機を購入すれば、返却期限を気にせずに自分の都合に合うタイミングでダビングできます。ただし、DV再生機はすでに生産されていないため、新品で手に入れるのは至難の業。中古品でも状態の良いものにはかなりの高値が付けられています。
また、miniDVと機材の相性が悪いと機材そのものは良品でもうまくダビングできません。購入にかかる費用だけでなく、成功率についても計算に入れておきましょう。
【miniDVのダビング|業者に頼む】業者選びのポイント
miniDVを再生するDV再生機がない場合、業者に依頼するのがおすすめです。手間がかからないだけでなく、費用の面でもメリットがあります。しかし、どのような業者に頼んでも構わないというわけではありません。miniDVならではの事情を踏まえて、業者に頼む前に確認したいポイントを紹介します。
記録方式がLPモードなら技術が必要
miniDVにはSPモード、LPモード、HDVモードという3種類の記録方式があります。そのうち、家庭用ビデオカメラで使われるのは、SPモードとLPモードの2種類です。
SPモードは全情報を記録する方法で、60分しか録画できません。一方、LPモードは情報の一部を省略して記録することで、90分の録画が可能です。ただし、LPモードの映像は撮影したビデオカメラではきれいに再生できますが、それ以外の機材では画質が保証されていません。互換性が悪いと、映像がカクカクしたりノイズが入ったりします。
従って、特にLPモードの映像のダビングを依頼する際には、技術力のある業者を選ぶことが大切です。
ダビングサービスの料金と期間を確認する
納期は数日から半年と幅がありますが、1か月程度が一般的です。それより早い場合には追加料金が発生することがあるため、料金をよく確認しましょう。また、劣化やカビで状態が良くないminiDVは、修復料金がかかる場合があります。依頼する本数やテープの状態を確認し、納期や料金をリサーチするとよいでしょう。
なお、料金の安さだけを重視してで業者を選ぶのはおすすめできません。。期待した仕上がりにならなかった場合、他の業者に頼み直すことになり、結局は高くついてしまった……ということもあり得ます。業者の評判を確認することも大切です。
業者に頼むかどうか迷ったらココを確認!
自分でダビングする方法と業者に依頼する方法で迷ったときには、miniDVの状態や映像の内容、最終的にかかる費用や手間といったポイントで判断するとよいでしょう。ここでは、ダビングする前に考慮しておきたい4つのポイントについて詳しく解説します。
迷ったときの確認ポイント1.テープの状態
miniDVのテープは、温度や湿度の影響で劣化が進みます。湿度の高い日本では、締め切った状態で保管していただけでカビが生えるケースも少なくありません。
テープのカビは外からではわからないことも多く、ダビングに失敗してしまう原因となります。カビを除去したり劣化を修復したりするには、テープを分解しなければなりません。miniDVはテープが小さいため、分解が難しいといわれています。分解に失敗して壊してしまえば、記録していた思い出が全て失われるでしょう。
テープに目視できるようなカビが生えている場合や劣化している場合に加え、保管状況が良くなかったというような場合も、最初からプロに頼んだほうが安全です。
迷ったときの確認ポイント2.映像の内容
映像の内容は、業者に依頼する前に把握しておく必要があるポイントのひとつです。公序良俗に反する映像や著作権に関わる映像は、業者に依頼できないケースもあります。
特に、著作権に関わるものは、そうとは知らずに業者に依頼する方もいるでしょう。テレビ番組や映画をダビングして、私的に利用することは法律で認められています。ただし、業者のような他人がダビングするのは私的利用の範囲を超えるため違法です。
迷ったときの確認ポイント3.トータルコスト
最終的にかかるコストを把握することも重要です。「自分で作業すれば安上がり」と考えがちですが、詳しく計算すると業者に頼んだほうが安いこともあります。
トータルコストを考えるときは、必要な機材をレンタルしたり購入したりする際にかかる費用を書き出してみましょう。パソコンがなければ、DVDに焼くための費用もかかります。残しておきたいminiDVを厳選することで、自分で機材を用意するよりも安く業者に依頼できるかもしれません。
迷ったときの確認ポイント4.かかる時間やストレス
手間をかけたくないのであれば、業者に頼んだほうがよいでしょう。特に、パソコンや機械が苦手な方は、時間が節約できるだけでなくストレスからも解放されます。パソコンが使えても、ダビングの本数が多いと後回しになりがちです。その間にテープの劣化が進み、手遅れになる恐れがあります。
PC不要タイプのビデオキャプチャーを利用する方法もありますが、miniDVをダビングする目的はもう一度思い出の映像を楽しむことです。気軽に見られるDVDへダビングするとなると、パソコンを使うか業者に依頼するかの二択に絞られるでしょう。
カメラのキタムラで懐かしい映像をしっかりダビング!
カメラのキタムラの「思い出サービス」では、miniDVをはじめとするビデオテープのダビングを承っています。記録方式がLPモードでも気にする必要はありません。懐かしい映像をきれいにダビングし、大切な思い出をよみがえらせます。
「思い出サービス」ならminiDVからDVDへのダビングOK
「思い出サービス」ではminiDVからDVDへのダビングを承っています。パッケージがスリムなDVDは、収納するのに場所を取りません。懐かしい思い出をパソコンやテレビで気軽に楽しめます。
minidv をDVDにダビングするならカメラのキタムラがおすすめ
「自分でダビングするのは難しそう……」「必要な機器を揃えるのは面倒」という方には、カメラのキタムラのminiDVのDVDダビングサービスがおすすめです。
「思い出サービス」ならminiDVからDVDへのダビングOK
「思い出サービス」ではminiDVからDVDへのダビングを承っています。パッケージがスリムなDVDは、収納するのに場所を取りません。懐かしい思い出をパソコンやテレビで気軽に楽しめます。
申し込みは店頭もしくはネット注文で、納期は店頭持ち込みが約3週間、ネット注文は16日~20日が目安です。劣化したテープやカビが生えたテープの修復も受け付けています。ネット注文の場合、カビ取りやテープ切れの修復サービス込みの料金です。
ご注意版権・著作権のある映像、公序良俗に反するような映像は受付できません。
専用アプリでスマホでも視聴可能
DVDダビングと一緒に「スマホプラス」も申し込めば、ダビングした映像をスマホでも視聴できます。映像を楽しむ方法は、専用アプリをインストールし、DVDの盤面かインデックスカードに印刷されたQRをかざすだけと簡単です。
編集メニューを使うことで、余分なシーンをカットしたり日付やタイトルを入れたりできます。シェアも可能で、家族や仲間とも思い出を共有できるでしょう。
まとめ
古いminiDVは、いずれ劣化して映像が消えてしまいます。大切な思い出を残すためには、早めのダビングがおすすめです。自分でダビングする方法と業者に依頼する方法がありますが、DV再生機の有無やコスト、手間といった要素を検討して決めるとよいでしょう。
miniDVの映像をきれいに残したい方は、カメラのキタムラ「思い出サービス」のダビングサービスをご利用ください。劣化したりカビが生えたりしたテープでも修復してダビングできます。懐かしい思い出の映像を「思い出サービス」でよみがえらせましょう。
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