/更新:2024年07月03日 公開:2021年09月03日
ポジフィルムとは?ネガフィルムとの違いや楽しみ方を紹介!
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カメラファンなら一度は体験したいポジフィルムについて、特長やネガフィルムとの違い、楽しみ方について解説します。簡単に操作できるデジタルカメラが主流の昨今ですが、フィルムの現像写真はその味わいや懐かしさから再注目され、需要が伸びています。
ポジフィルムとは
ポジフィルムとは、現像した際に「色・明るさがそのまま映し出されるフィルム」のことです。最大のメリットは、フィルムの状態で被写体がはっきりとわかるため、調整せずに現像した写真をそのまま飾れる手ごろさでしょう。データ化したり、プリント※したりすることも可能です。
ポジフィルムは、反転を意味する「リバーサルフィルム」や、プロジェクターでスクリーンに投影することから「スライドフィルム」とも呼ばれています。
※カメラのキタムラでは、ポジフィルムの現像・データ化のみ行っています
ネガフィルムとの違い
ネガフィルムとは、現像した際に「色が反転して映るフィルム」のことをいいます。フィルムの状態ではカラーや被写体が分かりにくく、現像する必要があります。ラチチュード(適正露光の許容範囲)が広く、プリント現像の段階で補正ができるため、失敗しにくいのがメリットです。
一方で、ポジフィルムはラチチュードが狭く、色の補正がでないため、撮影に確かな技術が求められるといえるでしょう。
ポジフィルムの楽しさ
ポジフィルムは、その性質を生かした独自の表現力が魅力といわれています。ポジフィルムだからできる楽しみ方について3つの観点から解説します。
カメラの腕を試せる
ポジフィルムは、ラチチュードが狭く、撮影では適した露出が求められます。カメラ初心者にはハードルが高いかもしれませんが、ハイアマチュアなら挑戦したい領域です。被写体や光源を上手く利用すれば、表現力の高い写真を撮影できスキルアップにもつながります。ネガフィルムの経験しかないという人は、一度トライしてみては。
繊細な表現ができる
ラチチュードが狭いポジフィルムは、白っぽいものがより明るく、暗いものがより濃く映る特徴があります。露出をコントロールすることで、より鮮やかな色彩を強調できるのもポジフィルム使用の醍醐味です。ポジフィルムをネガフィルム用の現像液で処理する「クロスプロセス現像」にすると、「青」「緑」「紫」「黄色」が強調されたビビットな印象を与える写真を作ることができます。
さまざまな鑑賞方法を楽しめる
現像には、「スリーブ仕上げ」と「マウント付スリーブ仕上げ」という方法があります。マウント仕上げは台紙に固定されているためプロジェクターなどで映写する場合便利です。スリーブ仕上げは、俯瞰から見やすいことやコンパクトに保管できる便利さがあります。
カメラのキタムラではDVDへのデータ化もできるため、パソコンに取り込んでSNSでのシェアも簡単です。
ポジフィルムで撮れる写真
ポジフィルムを使うと今までの写真と違うニュアンスを表現することができます。ポジフィルムが持つ特質を最大限に生かして撮影された写真を3パターンご紹介。その特徴的なエフェクトを味わってみましょう。
青空を立体にするポジフィルム
晴天の青を撮ると、奥行きのある深い青が出せるのはポジならではの特長。まるでどこまでも続く宇宙のような広がりが感じられ、平面である写真の枠を超越した仕上がり。ポジだからこそ表現できる色彩の鮮やかさを象徴する作品になります。
マジックアワーをより魅惑的に映すポジフィルム
俗にマジックアワーと呼ばれ、神秘的な空が現れる日没後10分程度の時間帯。ポジはこの瞬間を完璧なアートで表現できる、芸術性に優れたフィルムです。柔らかい光源から放たれる魅惑の紫色は、グラデーションがとてもドラマチックに映ります。
ポジフィルムで影の存在感が印象的に
ポジフィルムは発色が鮮やかなだけでなく、陰影の深みが美しく映し出されます。とくに影の存在感が顕著になる夕暮れ時は、シンプルな構図が一瞬でアートに。微妙な陰影が独特のニュアンスを醸しだし、どんなシーンを撮っても雰囲気のある作品に仕上がります。
ポジフィルムの保存方法
ポジフィルムは、一コマずつプラスチックフレームに入れる「マウント」に加工するか、数コマずつネガシートに入れる「スリーブ」で保管しましょう。フィルムは基本的に高温多湿の環境を嫌い、光が強く差し込む場所は保管に適していません。またそのまま放置すると、酸が発生する「ビネガーシンドローム」によって丸まったり波打って変形したり、ひび割れなどの原因になります。
通気性がよく光の当たらない場所に保管するほか、データ化するなどして、大事な写真を適切に保存するように心がけましょう。
ポジフィルムの色彩と陰影を楽しみたい!データ化で安心保存がおすすめ
ポジフィルムは、写真家や愛好家の間でとても人気があります。ネガフィルムと比較してテクニックが問われる反面、その難易度がチャレンジ精神を触発し、ポジ独特の色彩と影の美しさはカメラファンを魅了してやみません。ぜひ挑戦して表現の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
大切なポジフィルムはカメラのキタムラでデータ化保存がおすすめです。思い出の作品を劣化させないためにも適切な取り扱いをしましょう。
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