/更新:2021年10月1日 公開:2021年09月10日
ビデオテープの種類はいくつある?それぞれの再生・ダビング・保管方法も知っておこう
- # VHS(ビデオテープ)# DVD# ダビング# デジタル化
たくさんの思い出が詰まったビデオテープ。実は、ひとえにビデオテープといっても、いくつかの種類があります。そこで今回は、4種類のビデオテープについて詳しく解説していきます。再生方法やダビング方法、保存時の注意点なども合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
主なビデオテープの種類4つ
4種類のビデオテープについて、それぞれの特徴を紹介していきます。ご自宅にあるビデオテープがどの種類なのか確認してみましょう。
VHS (長辺188×短辺104×厚み25mm)
1976年、日本ビクターが開発した家庭用ビデオ規格です。一般家庭での据え置き用ビデオ標準規格として大変流通しました。3分の1サイズのVHS-C、高画質のS-VHS、デジタル放送に対応したD-VHSなどの規格も。
現在、再生機はメーカー生産終了となっていますが、テープは生産継続中です。
ベータマックス(長辺162×短辺104×厚み25mm)
1975年、ソニーが開発した家庭据え置き用ビデオ規格です。発売当時は「ベータ」と呼ばれ、VHSとシェアを二分したほどの人気テープでした。ただしVHSとの互換性はなく、業務用の規格としてベータカム、ベータカムSPなどの種類があります。
再生機、テープ共に現在は生産・販売終了しています。
8㎜ビデオ(長辺95×短辺62.5×厚み15mm)
1985年に開発された世界中の関連会社の統一ビデオ規格です。サイズが小さく、携帯型小型ビデオカメラ用として普及しました。その他、より高画質なHi8(ハイエイト)、さらに高画質なDigital8(デジタルエイト)などの規格が作られています。
カムコーダ(撮影録画機)、再生機ともに現在は生産終了しています。
miniDV(長辺66×短辺48×厚み12mm)
1995年、業務用として使用されていたDVを小型化して家庭用に開発したものです。サイズは8mmビデオよりさらに小さく、主にビデオカメラ用として使用されていました。VHSや8㎜に比べ高画質という点が特徴です。
現在では、テープ、再生機ともに生産終了となっています。
各ビデオテープの再生方法
ビデオテープの再生デッキはどれも既に生産終了済みのため、新品を購入することはできません。中古デッキの中には安価に手に入るものもありますが、状態が悪いデッキで無理やり再生しようとすると、ビデオテープが破損してしまう恐れがあるので注意しましょう。
ビデオテープの種類 | 再生方法 | ||
---|---|---|---|
再生媒体 | 新品 | 中古・レンタル | |
VHS | VHSビデオデッキ | メーカー生産終了 | 〇 |
ベータマックス | ベータマックスVTR | メーカー生産終了 | 〇 |
8mmビデオ | デジタル8カメラ デジタル8デッキ | メーカー生産終了 | 〇 |
miniDV | miniDVカメラ miniDVデッキ | メーカー生産終了 | 〇 |
どうしてもビデオテープのまま再生したい場合は、業者からデッキをレンタルするのが良いでしょう。大切な思い出を長期的に保存することを考えると、ビデオテープからDVDなどへのダビングが安心です。
各ビデオテープを自力でダビングする方法
ビデオテープを自分でDVDにダビングする方法をご紹介します。どのビデオテープの種類でもダビングできる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
ダビングに必要なもの
- 各ビデオテープ再生用のビデオデッキ
- DVDレコーダー
- 映像・音声コード
- ダビングしたいデータの入ったビデオテープ
- ダビングしたいDVD
ビデオデッキとDVDレコーダーが一体化されたレコーダーがあれば、それぞれのデッキが不要となり、接続ケーブルも不要なのでこの方法がおすすめです。一体型レコーダーは通販などで購入可能です。また、レンタルを行っているサービスもあります。
ダビングの手順
- 再生用ビデオデッキとDVDレコーダーを映像・音声コードでつなぐ
- DVDレコーダーにDVDを入れる
- 再生用ビデオデッキにビデオテープを入れる
- 再生用ビデオデッキで再生を開始すると同時に、DVDレコーダーで録画を始める
- ビデオテープを最後まで再生し終えたらDVDレコーダーの録画を止める
ビデオデッキとDVDレコーダーをつなぐ際は、ビデオデッキの「出力」プラグとDVDレコーダーの「入力」プラグにコードを挿しましょう。配線さえ完了すれば難しい工程は特にありませんが、ダビングしたいデータの再生時間と同じだけの時間がかかるので、大量のデータをダビングしたい時は、業者への依頼がおすすめです。
ビデオテープを業者に依頼してダビングする方法
自力でのダビングにかかる手間や時間、ビデオデッキのレンタル費用などを考えると、有料ではありますが、業者へのダビングは効果的かもしれません。特に、状態のあまりよくないビデオテープをお持ちの方は、データの破損を防ぐためにもプロに依頼した方が安心でしょう。
業者を選ぶ際は、データ補償を行っているか、ダビングに当たりビデオテープの状態に合わせた補修を行ってくれるかなどを確認しましょう。ただし、録画したテレビ番組など、著作権のあるデータはダビングを依頼することができないので注意が必要です。
カメラのキタムラ「ビデオテープ(VHSなど)からDVDダビングサービス」もおすすめ
VHSやベータなど様々なビデオテープのデータをDVDへダビングするサービスです。ご予約は不要で、直接店舗に持ち込み簡単に依頼することができます。トラブルのあるビデオテープでも、オプションで補修作業を行っているので、もしもの時も安心。状態が分からない等、不安がある場合は店頭にお持ちいただければ、スタッフが対応します。
スマホへの転送やインデックスプリントなど、便利なオプションが多数あるので、ご自宅に眠っているビデオテープを整理したい方は是非ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ビデオテープの寿命と保存時の注意点
ビデオテープの寿命は約30年と言われています。データ自体は劣化しないものの、データを保存している磁気テープやカセットが経年劣化することで、データが破損してしまうのです。特に、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所はテープの劣化を促進させるので避け、温度変化が少ない風通しの良い場所に立てて保存すると良いでしょう。
再生機器の生産が終了し、簡単に再生できない状況では、データが破損しているかの確認が困難です。せっかく残しておいた大切な思い出が失われる前に、DVDやBlu-rayへダビングすることをおすすめします。
ビデオテープに詰まった思い出は早めにDVDへダビングしておこう
ビデオテープの種類や、再生・ダビング方法についてご紹介しました。懐かしい映像が詰まったビデオテープですが、再生デッキの生産はすでに終了しており、再生するのは簡単ではありません。せっかくの思い出が完全に見れなくなる前に、DVDへダビングしておくことをおすすめします。
キタムラの「ビデオテープ(VHSなど)からDVDダビングサービス」なら、約1カ月~(※)でビデオテープのデータをダビングすることができます。テープのクリーニングや修理、カビ取りなどの修復が必要な場合も、トラブル補修のオプションパックで対応可能なので、まずはお近くの店舗に相談してみましょう。ダビングした動画はオプションでスマホに保存することもできます。この機会にぜひ、ビデオテープのダビングをご検討ください。
※ 2021年10月1日時点の情報です。テープの本数・状態により仕上がりは前後する可能性があります。
※記事の内容は記事公開時点での情報です。閲覧頂いた時点では商品情報や金額などが異なる可能性がございますのでご注意ください。
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